七草がゆは正月の祝い膳や祝い酒で弱った胃を休めるためと一年の無病息災を願って1月7日に食べる平安時代から続く伝統的な日本の料理です。国内各地ではセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの七草全てが使用されるわけではなく気候や降雪の関係で七草が摘めない地域では七草を使わない粥を食べるようです。しかしながら今では流通機構も整っていて八百屋さんでは七草がゆセットが手軽に売っています。ただそのままだと胃には良いのかもしれませんが、あまりおいしいとは思えないので、我が家では添え物の肴と一緒に食べます。
肴と言っても特別作るものではなく作り置きの物や、お粥に合う正月の残りの肴を利用して添えます。写真は左下が七草がゆ、真ん中が黒ごま豆腐にゆず味噌をのせたもの、黒豆、六点盛は時計回りに数の子、梅干し、シャケ、きゅうりの中華和え、イワシの甘露煮、真ん中がちりめん山椒です。
日本の行事食は四季を感じさせ、食にまつわる歴史やいわれなどがあって日常の食事の中に深い意味をもたらしてくれるものです。そして高齢になってくると、又今年も元気に食べることができたと生きていることのありがたみを実感させてくれるものだと私自身は思っています。セレスコート啓明では行事食を大切に、ちょっと我が家流にアレンジして美味しく健康的に召し上がっていただきたいと思っています。